医療過誤:胆のう手術直後、患者死亡 東京・代々木病院

http://www.mainichi-msn.co.jp/science/medical/news/20070118k0000m040133000c.html
ラパコレ→胆嚢管切断のところ総胆管切断→開腹に切り替え→半日後、出血箇所不明の術後出血?にて死亡
ラパコレの合併症「総胆管損傷」について、外科医がどの程度の損傷を想定しているのかよく分からんので「総胆管切断」が「過誤」なのか「合併症」なのか知らんのですがどうなんですかね。
医療過誤:〜〜患者死亡」という見出しのセンスはさすが毎日。仮に「切断ミス」と死亡の因果関係が無くても大丈夫。読売は無難。他2紙と院長コメントの印象が違う。朝日の見出しの特徴は「業過容疑で捜査」を含む点。院長コメントから「ミスを認めた」認定。

東京都渋谷区千駄ケ谷東京勤労者医療会代々木病院」(松永伸一院長、150床)で、町田市の無職女性(65)が、胆のう摘出手術を受けた直後に腹部で多量の出血を起こし、死亡していたことが分かった。警視庁原宿署は業務上過失致死容疑で調べている。
代々木病院によると、女性は12日に胆石症で入院。15日午後、副院長の男性医師(44)が胆のう摘出手術を行った。女性は術後に腹痛を訴え、腹部に挿入していた排液管から大量に出血した。同日深夜から止血のための再手術を開始したが、出血場所が特定できず、16日午前4時過ぎ、手術中に出血性ショックで死亡した。その日病院が同署に事故を届け出た。
最初の手術では、腹部に小さな穴を開けて行う腹腔(ふくくう)鏡手術を採用。この手術中、男性医師が、本来は「胆のう管」を切断すべきところ、「総胆管」と呼ばれる別の器官を切るミスをしたため、途中で開腹手術に切り替えていた。最終的に出血場所は特定できなかったという。
17日記者会見した松永院長は「死亡は手術による出血が原因と考えているが、総胆管の切断ミスは大量出血と無関係と考えている」と話した。

読売

65歳女性が手術後出血多量で死亡…代々木病院
東京都渋谷区の代々木病院(松永伸一院長)で今月15日、胆のう摘出手術を受けた町田市内の無職女性(65)が、術後に起きた腹腔(ふくくう)内の大量出血が原因で、死亡していたことがわかった。
警視庁は、業務上過失致死の疑いもあるとみて調べている。
松永院長らによると、手術は、外科科長(50)の監督の下、副院長(44)ら外科医3人が担当し、腹腔鏡が使用された。副院長が胆のう管と総胆管を取り違えて切断するミスがあったものの、開腹手術に切り替えて胆のうを摘出し、15日午後6時過ぎに終了した。
しかし、約3時間後、女性の容体が急変。腹腔内から大量の出血が確認されたため、再び開腹して止血などを試みたが、女性は16日午前4時過ぎ、出血性ショックで死亡した。松永院長は「手術終了時に腹腔内に出血がないことを十分確認しており、術後に出血した原因はよくわからない」としている。

朝日

65歳女性が手術後に死亡、業務上過失致死の疑いで捜査
東京都渋谷区千駄ケ谷の「東京勤労者医療会代々木病院」(松永伸一院長)で、15日に胆のう摘出の腹腔(ふくくう)鏡手術を受けた町田市の無職女性(65)が手術後に容体が急変し、翌日死亡していたことが17日わかった。病院側の届けを受けた警視庁は業務上過失致死の疑いで調べている。
同病院や原宿署によると、副院長の男性医師(44)が15日午後2時10分ごろから腹腔鏡手術をした。過って総胆管を切断したことなどから、開腹手術に切り替え、午後5時50分ごろに終了した。だが、手術後に出血が増え容体が悪化したため、医師は16日午前1時半から再手術をしたが、約3時間後に死亡した。
17日に会見した松永院長らは「出血は手術にともなうものだった」とし、再手術についても早い対応が必要だったとミスを認めた。