中1-0ヤ

ゴヤの二塁には審判の目を曇らせる魔物がいる。

 

二塁塁審は一塁塁審の打者走者セーフ判定が出る前に福田から京田への送球に視線を移してしまったように見えるから、京田が最初に挟殺の動きをしたのに釣られて打者走者アウトだと思い込んでの誤判定でしょうな。京田の触球アピールの時点で打者走者の判定を確認できれば良かったけど、プレーは流れているし難しいか。そうすると、一塁の判定を見ていないのにフォースアウトのジャッジも下せないし、当初信じた通りに挟殺として処理するしかなくて、触球は特に意味が無いプレーなので特にジャッジすることもなくスルーするしかなくなる。二塁封殺のジャッジが無いから中日内野陣は挟殺を試みるしかないし、三塁走者/コーチとしては「挟殺プレイが始まるということはやっぱり打者走者アウトなの!?」ってなるから、打者走者アウト分で既に2死だから無理でも本塁突入せざるを得ない。審判に死角があるのは仕方ないけど、ヤクルトからしたらそりゃたまらんわ。

もっとも、審判の試合後コメントは打者走者の判定には触れずに「二塁塁審としては、二塁ベースを踏んだことを確認していない」。「フォースだと思っていたけど、触球が見えていなかった」なのか「京田が触球したのは見たけど、フォースではない状況で触球してもジャッジの対象とはならないから、ジャッジの対象として確認しなかった」なのか、どちらとも取れる言い方なのはわざとだろうか。京田のアピールはめっちゃ視認していたように見えたから実際は後者だと思うけれど、立場的には一塁での判定との整合性が取れる前者を主張せざるを得ないか。「フォースだと認識しつつ目の前での触球アピールを見てなかったから判定しなかったけど、映像見たらアウトだったんでアウトです」ってのも、ルール運用としては正しいかもしれないけど、いやそれってどうなのっていう話になっちゃうけどなあ。審判の立場も大変だ。

福田は最初から二塁封殺を分かっていた様子だし、最後もきちんとホームのカバーに走っていてようやっとる。「京田が冷静だったよね」みたいな評価が見られるけど、最初の動きと言い、福田からの送球をもう一回投げ返している(しかも魔送球気味)ので、京田はこの時点では分かっていたか怪しいような気もする。ていうか、京田さんが最初に一塁走者を追いかけないで二塁封殺の動きをしていれば、誤判定は生まれなかったんじゃないかとすら。二塁塁審を過剰に擁護するわけではないけれども。