死亡妊婦カルテ、医師専用ネットに流出

http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070430-191811.html

高崎さんのカルテ内容とみられる情報は、医療関係者のものとみられる複数のブログなどに今も転載されている。あるブログは、掲示板への書き込み以前に、遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」と書き込んでいる。しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7〜8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。さらされた情報には、遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」としている。

さて、「カルテのコピー」は報道にも公開されていなかったようです。書き込み者の「遺族が配布したのか、かなり出回っているようです」が一人歩きしたか。一応「担当の某新聞記者がカルテのコピーを持っている」と取れる書き込みもあるようだが。大野のSTEP証拠説にしてもそうだけど、ソースが不確かな情報が狭いコミュニティでぐるぐる循環する間に嘘も100回言えば本当になる的なところがあるから危ないよね。


もちろん看護記録だけをソースにああいう記事が書かれる状況に対しては不服ではあるけど。

奈良県大淀町大淀病院で昨年8月、出産中に意識不明となり、19の病院に受け入れを断られた後、死亡した高崎実香さん(当時32)のカルテ内容がインターネット上に流出していることが29日、分かった。医師専用の会員制掲示板に「カルテのコピー」を見たとの書き込みがあり、複数のブログなどに転載された。高崎さんの遺族は担当弁護士と協議し、個人情報保護条例や地方公務員法守秘義務)違反などで刑事告訴を検討している。
高崎さんの個人情報が、医師免許を持つ人しか利用できない会員制掲示板で、さらされていた。書き込みは昨年10月に高崎さんの死亡が報道された直後から始まった。「カルテのコピーを見た。コピーはもう返却した」などとし、高崎さんの最終月経の日付を含む入院するまでの妊娠中の経過、診療の詳細など、遺族も知らない内容が専門用語とともに書き込まれた。
遺族は「掲載された掲示板は医師専用というが、女性の極めて個人的な情報を含む産婦人科のカルテが、家族に断りもなくネットに掲載されていいのか」と憤りを隠せない。「家族も知らない内容まで他人が勝手に見て話し合っている。そんなことが許されるのか。医師である前に人間としてどうか。世の中に問いたい」と話した。
遺族が掲示板への情報流出を確認したのは昨年11月。掲示板には「遺族が騒ぐから産婦人科医が減って医療が崩壊する、など私たちへの批判もあった」という。公にすれば情報の流出範囲が拡大するとの懸念もあり、公表は控えていたが、大淀病院大淀町への問い合わせにも返答がなく、公表を決意したという。担当弁護士と協議し、被疑者不詳での刑事告訴を検討している。
高崎さんのカルテ内容とみられる情報は、医療関係者のものとみられる複数のブログなどに今も転載されている。あるブログは、掲示板への書き込み以前に、遺族が報道陣に「カルテのコピー」を公開していたと主張。コピーを医療関係者が分析してまとめただけとし「(個人情報保護条例違反には)当たらないだろう」と書き込んでいる。しかし、遺族側は「報道陣に公開したのは、出産のために入院した昨年8月7〜8日の『看護記録』だけ。カルテなど公開してない。さらされた情報には、遺族も知らない通院中のカルテの内容が含まれ、病院関係者しか知り得ない情報だ」としている。