第5章「キタの町」

作品トップページの前回のあらすじ「リザーゴン(人間・おっさん)」が何気にひどい。
扉絵にて前回の魔法陣の描き方と名称が決められた。前作では創作グルグルが主力になるにつれて適当になって残念だった部分なので、これは嬉しい。やっぱり小学生が傘で地面に描けないとね。そういう意味ではトカゲのしっぽとかベームベームとか、単純でよくできているなあ。「おしゃべりなアサガオ」は「心の中を音であらわすグルグル」ですって。控えめな性格で思っていることをなかなか伝えられないククリが心の中を婉曲的に表現する手段がグルグルだった、「魔法陣でしゃべっていた」というのがアラハビカ編の話だったけど、グルグルを通しているとはいええらく直截的に表現するようになったなw
というか、サブタイトルが「キタの町」。ここで再びサブタイトル踏襲復活。せっかくジェムジャム大陸からの再出発なんだから、やっぱりキタの町は寄り道しておかないとね。良かった。
魔物は強そうだったのに、予想外に2ページで昇天してしまった。ホクロは特に火を噴かなかった。予想通りじゃ面白くないもんね。女神がやたらと可愛い。魔法「お達者チャッキリホッコリ節」は詳細不明だが、戦闘で役立つ日は来るのだろうか。ニケはリザーゴンに対して心の中でツッコむのみ。ツッコミの切れが悪いのは勇者の力が弱まっている証なのか。
前回から引き続き自信を失っているニケを何とか励まそうと考えるククリ。「勇者様はホクロより黒々と」!? 「せかいいちのけん」はこういう使われ方なのか。こんなに短期間なのに、既に2回も忘れ物扱いされている。前作の時代は早々に荷物持ちギップルが加入したり、後半はキラキラで武器フリーになっていたりで、剣を持ち歩くという習慣が無いんだろうけど。
まだ残っていた「おしゃべりなアサガオ」。ククリの心の中がダダ漏れである。召喚時点じゃなくて、リアルタイムでククリの心中を代弁する、割と恐ろしい魔法だった。戦闘にはほとんど役に立たない魔法だから、再登場はしづらいだろうけど。「魔法も能力もなーんにも持たないで走る勇者様」は確かに一番ドキドキするな……。「それに勇者様にも女神がついてるよ!」ククリちゃんマジ女神。でも、ククリが心の中だけとはいえ、自身をそう表現するのはなかなか意外。照れる勇者様も可愛い。それにしても、こんなストレートなラブラブイベントをこんな序盤で発生させるとは思わなかった。「勇者様が勇者様じゃなくてもククリは勇者様大好き」なのは、読者からすればもちろん改めて言われるまでもないんだけど、こんなにストレートにニケに伝わるなんて。今後その信頼関係が揺らぐ展開もあるのかもしれないけど、それまではひたすらのろける方針かなあ。いいぞもっとやれ。可愛いから。「わかりやすいよ」確かにベームベームちゃんとかで会話されるより遥かにわかりやすいな。
そして、謎の魔物。今作のクサさからすると遅すぎるくらいの登場だが……何者なんだろうか(棒) 近くにいるんですかね。
リザーゴンは調子に乗っている。女神も大きくなったので、戦力になるだろうか。
キタの町。ちゃんと初見の人のために一応解説が入った。トマが棒人間じゃなくて良かった。「ふうんじゃあいいか」セリフの順番的にククリなんだが、オヤジのことになると口調がぞんざいである。
ザザとミグが再登場。懐古厨としては感無量である。ザザは伝説の「ザムディン」から正統進化を遂げて、すっかり邪気眼に目覚めつつあるなw グラディさんの路線も兼務するつもりか。
キタキタおやじが宿屋経営者だった、という設定も、覚えている人はあまり多くない気がする。
謎の人影。キタの町で勇者様ご一行を「待っていた」人と言えば、ノコギリ山の見張りであるモンク様しか考えられない。前作で「イベントが終わったダンジョンに左遷された敵キャラ」という扱いなんだから、予想外の続編でイベント発生なんて一番おいしいキャラじゃない。
クソババンバw にじみ出るここのババアはよいババア感。


今回も安定のクサさと面白さと懐古厨サービスだった。一応は戦闘をこなしたから、次はダンジョンかな。ノコギリ山とモンク様に期待。今後、リザーゴンの女神魔法が火を噴くのか、ベームベームちゃんの再登場もあり得るのか。そんなこんなをしていたら、ジラン大陸に行くための港町の名前は忘れてしまいそうだ。
今回のメッセージウィンドウは1個だけ。絶滅しませんように。